歴史
【宇山卓栄の世界史通史学び直し講座】第1回 4/11◆千田会
千田まさひろ・千田会チャンネル【公式】
宇山卓栄氏による世界史通史講座の第1回。古代オリエント史を民族と言語系統の視点から読み解き、イラン人とアラブ人の違いや、アケメネス朝ペルシア、ギリシャ、ユダヤ人との関係を整理して現代中東情勢の背景を考える内容。
古代オリエント史をメソポタミア・エジプト両文明の比較を軸に約1時間で概観するゆっくり解説動画。シュメールからアッカド、バビロン、ヒッタイト、アッシリア、アケメネス朝、パルティア、ササン朝までの流れと、セム系三民族やヘブライ人の歴史も扱う。
導入では、宇宙人に世界史解説を作らないと地球を滅ぼすと言われたという掛け合いから始まり、約1時間で古代オリエント史を解説すると宣言する。オリエントはローマ人が東を指して使った言葉で、エジプト・メソポタミア・シリア・パレスチナ・小アジア・イランなど西アジア一帯を指す。近年は欧州中心主義との批判から「西アジア」「中東」と呼ばれることもあるが、教育現場に合わせてオリエントと表記するとされる。\n\n地域の大半は年間降水量約100mmの乾燥地帯だが、「肥沃な三日月地帯」は約600mmあり、紀元前1万年頃から人が定住した。チグリス・ユーフラテス川とナイル川の増水を利用した灌漑農業で安定した食料と余剰が生まれ、食料生産に従事しない職人・商人・役人・兵士が現れて都市が成立した。青銅器の普及も生産力と軍事力を高めた。両文明の違いとして、ナイルは水源が熱帯アフリカにあり氾濫が規則的で、周囲を砂漠と海に守られた閉鎖的地形のため安定と秩序の文明となった。一方メソポタミアは洪水が不規則で地形も開放的なため異民族の出入りが多く、王朝交代の多い混沌の文明となり、占星術が発達した。大規模治水のため強い権力が必要となり、神権政治が生まれたという。\n\nメソポタミアではシュメール人が神殿を中心に都市国家を築き、収穫物の管理のために楔形文字を発明した。ジッグラトや大洪水伝説(ギルガメシュ叙事詩とノアの箱舟の類似)にも触れる。続いてセム系のアッカド人サルゴン1世が初統一したが長続きせず、ウル第3王朝(ウル・ナンム法典)が再興した後、アムル人のバビロン第1王朝でハンムラビ王が全土を統一した。ハンムラビ法典は同害報復で復讐を抑える狙いがあり、身分差があった。その後インド=ヨーロッパ系のヒッタイトが馬と戦車、鉄器でバビロン第1王朝を滅ぼし、ミタンニやカッシートと並立したが、前1200年頃の「海の民」の混乱でヒッタイトは滅亡した。\n\nエジプトはメネス王による上下エジプト統一(前3000年頃)から始まり、ファラオは太陽神ラーの子とされた。古王国はピラミッドの時代で、近年の発掘から労働者は奴隷ではなく農閑期の動員とみられ、建設負担が国力を衰えさせた。中王国は官僚機構と文学が発達し、第2中間期にヒクソスが侵入、アフモセ1世が追放して新王国が始まる。トトメス3世の最大領土、アメンホテプ4世(アクエンアテン)のアトン信仰改革とアマルナ芸術、ツタンカーメン、ラムセス2世とカデシュの戦い(ヒッタイトとの世界最古級の平和条約)、アブ・シンベル神殿が語られる。エジプトは後にアッシリアやペルシアに征服され、クレオパトラの時代に王朝が断絶した。文化面ではエジプトはミイラと来世、メソポタミアは悲観的な死生観と占星術から天文学・60進法・7日制が生まれたと比較される。\n\n海の民の後にはセム系三民族が台頭した。アラム人はラクダ交易で陸上貿易を担いアラム文字が国際商業語となった。フェニキア人は海上交易で地中海に植民市(カルタゴなど)を築き、フェニキア文字がギリシアでアルファベットになった。ヘブライ人はモーセの出エジプトの伝承、ダビデ・ソロモンの王国、イスラエルとユダへの分裂、アッシリアと新バビロニアによる滅亡とバビロン捕囚を経て、ユダヤ教が形成された。出エジプトは歴史的実証が難しく、信仰としては尊重し歴史としては慎重に扱うべきだと述べる。\n\nアッシリアは鉄製武器、騎兵、常備軍、属州制、駅伝制で前7世紀に全オリエントを初統一したが、残虐な恐怖政治で反発を招き前612年に滅んだ。アッシュルバニパルのニネヴェ図書館が粘土板を今に伝える。その後リディア(最初の金属貨幣)、メディア、新バビロニア、エジプト第26王朝の四王国時代となり、キュロス2世のアケメネス朝が寛容な統治で統一し、カンビュセス2世がエジプトも併合した。ダレイオス1世はサトラップと「王の目・王の耳」、王の道、貨幣制度を整え、ゾロアスター教の善悪二元論や最後の審判は後のユダヤ教・キリスト教に影響したとされる。\n\n最後にペルシア戦争を経て、アレクサンドロス大王が前334年に東方遠征でアケメネス朝を滅ぼし、ヘレニズム時代となる。セレウコス朝への反発からイラン系のパルティアが独立し、シルクロード中継貿易で栄えてローマとも戦った。3世紀にアルダシール1世がササン朝を建ててゾロアスター教を国教化し、ホスロー1世が立て直したが、ホスロー2世期に東ローマとの戦いで疲弊し、651年にイスラム勢力に滅ぼされた。結論として、古代オリエントは文字・法・官僚制・貨幣など文明の基本が生まれた人類史の原点であり、イスラム世界に継承されたとまとめる。動画末では世界史解説シリーズを自分のペースで続ける意向が語られる。
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千田まさひろ・千田会チャンネル【公式】
宇山卓栄氏による世界史通史講座の第1回。古代オリエント史を民族と言語系統の視点から読み解き、イラン人とアラブ人の違いや、アケメネス朝ペルシア、ギリシャ、ユダヤ人との関係を整理して現代中東情勢の背景を考える内容。
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水野塾(ミズニーランド)
世界史オンライン講座の第11回で、ヒッタイトと鉄をテーマに扱う動画。世界史を学ぶ学生や学び直したい社会人向けの講座の一編で、長さは約7分。
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水野塾(ミズニーランド)
ビジュアル世界史講座の第22回。アケメネス朝ペルシャとギリシャのポリス間で起きたペルシャ戦争と、その後のギリシャ内戦であるペロポネソス戦争を、約8分で視覚的に解説する動画。